ぽこぶろぐ
アドラー心理学を学ぶママの子育て雑記ブログ
子育て

え?発達障害じゃないの?発達障害と間違えられやすい愛着障害

ぽこ
ぽこ
この記事では、発達障害と間違えられやすい愛着障害についてと、その対応方法について解説します。
アルパカ
アルパカ
知り合いの子どもが発達障害と診断されたそうなんだ
ぽこ
ぽこ
そうなの

アルパカ
アルパカ
薬をもらって飲んでいるらしいんだが、あまり効きが良くないようで困っていたぞ

ぽこ
ぽこ
ん~、一概には言えないけど、「愛着障害」の可能性も考えるといいかもしれないわね
アルパカ
アルパカ
愛着障害?発達障害と間違われることがあるのか?
ぽこ
ぽこ
発達障害と愛着障害の目に見える症状がよく似ていたり、同じだったりするのよ

アルパカ
アルパカ
症状が同じでも治療方法は違うのか?

ぽこ
ぽこ
そう!発達障害と愛着障害だと投薬や周りの支援の仕方についても変わってくるの
アルパカ
アルパカ
おお!それは気になるな詳しく教えてくれ
ぽこ
ぽこ
了解!まず結論だけ言ってしまうと、愛着障害は愛着形成の問題。そして治療では「ストレスが我慢できる許容量」を広げることを目指して、愛着の絆を結ぶ支援を行う
この記事を読むと、愛着障害の特徴とその治療や支援についてわかります

発達障害と間違えられてきた愛着障害

とりあえず発達障害と診断されてきた子どもたち

「とりあえず発達障害と診断されてきた」ってどういうことだ?

多動や知的な遅れなど、困った症状があったのだけれど、従来の診断基準の愛着障害や発達障害、PTSDなどでは、説明がつかない子どもたちがいたの

それじゃあ、診断できなかったということか?

その通り。診断名がつけられなかったり、とにかく行動面の症状だけに注目してADHDなどと診断されていたことがあったの

治療はどうしていたんだ?

結果、適切な治療が施されなかった。意味のない(むしろ悪化するような)投薬がなされたこともあったの。症状の本当の原因に注目されなかったのよ。

症状の本当の原因というのは?

その子にとっての安全基地がないことや、正常な発達が中断されてしまっているということよ

投薬よりも、そっちを治療してあげないといけなかったんだな

発達障害と症状が一見同じに見える愛着障害だけれども、明確な基準があるわ

愛着障害の基準

ポイントは「悪い出来事にさらされた体験」があるかどうか

10代はじめまでの子どもが、最低1年、複合的な、または長期的に次のような悪い出来事を検したり目撃した

  1. 耐えがたいほどの暴力を何度も繰り返し受けたか、目撃した体験がある
  2. 保護者が何度も変わった体験がある
  3. ひどい精神的虐待を受けた結果として起こった養育の中断

辛い体験をした子どもたちなんだな。これは何か症状が出ても納得だな

2種類の愛着障害

愛着障害には2種類あるの。

どんな違いがあるんだ?

脳が過剰覚醒しているか、過少覚醒しているかの違いよ。ちょっと難しいと思うから、あとで具体的な症状で解説するわね

脳が過剰覚醒しているタイプの愛着障害は、2013年にアメリカ精神医学会で診断基準が改定されたときに、新たに名前が付けられたの。

脳が過剰覚醒している愛着障害

脳が過剰覚醒している愛着障害を「抑制のない対人社交障害」と言います。

抑制のない?対人社交?

具体的な症状で解説するわね

子どもから積極的に見知らぬ大人に近づき、関わり合いと持つ

具体的には、次のうち最低2つに当てはまる
  • 見知らぬ大人に近寄り、かかわりを持つことに遠慮しない
  • 大人になれなれしい口のきき方や行動を取る(年齢不相応、文化的に許される範囲を逸脱)
  • 不慣れな場所でも一人で探索して、保護者の方を振り向くことをあまり(全く)しない
  • ほとんど(全く)躊躇なく、見知らぬ大人に喜んでついていく

こんなことがあるのか。見知らぬ大人に喜んでついていくなんて危険だなあ…

正常な発達をしている子どもは、保護者と見知らぬ大人とは区別しているのだけれど、愛着障害の子どもはそこに垣根がないの。「拡散した愛着」とも呼ばれるわ

親に特別な情緒的な結びつきを感じていないんだな

残念ながらそういうことね

行動の様子からADHDと間違えられやすいわ

原因はさっきの「悪い出来事」か?

そうね。一言で言うと幼いころに特定の人と愛着関係を結べなかったことがその根本だと思うわ

【診断のポイントと注意点】

  • 適切に養育されなかった経験をすること
  • 9か月~5歳までに診断されること
  • ADHDでないこと

脳が過少覚醒している愛着障害

脳が過少覚醒している愛着障害を「反応性愛着障害」と言います。こちらは昔からある診断名よ

こっちはどんな症状なんだ?

こんな症状よ

保護者に対して情緒的に引いてしまったり、こわばってしまう

次のうち最低二つ当てはまる
  • 他の人に社交的・情緒的反応を示さない
  • 肯定的な感情表現が限られている
  • 理由がないのにイライラしたり、悲しんだり、保護者(脅かしていないのに)に怯えを示す

さっきの愛着障害とは対照的だな

そうね。でも根本の原因は、幼いころに特定の人と愛着関係を結べなかったということで共通しているわ

診断的には発達障害と間違われることはあるのか?

症状から自閉症スペクトラム障害と間違われることがあるから注意が必要よ

【診断のポイントの注意点】

  • 適切に養育されなかった経験をすること
  • 9か月~5歳までに診断されること
  • 自閉症スペクトラム障害でないこと

愛着障害の治療目的と対応法

愛着障害はどうやって治療をしていくんだ?

愛着障害はさっき話した通り、脳が出来事に対して過剰反応したり逆に過少反応してしまうの。だから、「ストレスが我慢できる許容範囲」を広げてあげることが治療目的となるわ。

健常な人のストレスが我慢できる許容範囲

「ストレスが我慢できる許容範囲」を広げるにはどうすればいいんだ?

それは「愛着の絆を結ぶ」こと

愛着は0~5歳の間に作られるんだけど、保護者と子どもが望めばいつからでも愛着を結びなおすことができるの

具体的な方法については、過去記事を参考にしてね。愛着障害とは関係なく、通常の子育ての中でもとても役に立つ記事だと思うわ。よろしくね!

まとめ

まとめ

【発達障害と間違えられやすい愛着障害】

  • 抑制のない対人社交障害…ADHDと間違えやすい
  • 反応性愛着障害…自閉症スペクトラム障害と間違えやすい

どちらも適切に養育されてこなかった経験がある

【愛着障害の治療目的】

  • ストレスが我慢できる許容範囲を広げる

【愛着障害の治療・支援方法】

  • 「愛着の絆を結ぶ」こと
  • 具体的方法は「愛着を深める8つの関わり方」

愛着障害で困っている子どもたちが適切な治療が受けられるといいな!