ぽこぶろぐ
アドラー心理学を学ぶママの子育て雑記ブログ
アドラー心理学

アドラー心理学流子育て 第1章⑤「勇気づけの子育て」

ぽこです。今回もアドラー心理学に基づいた子育て(パセージ)について学んでいきましょう!今回の記事は、子育ての目標の振り返りと超具体的な子育てのテクニックの解説になります。

どんなゴールに向かって子育てをすればいいのかわからない。子育てのゴールが何となくあるけど、具体的に考えたことはない。子どもにどんな声掛けをすればいいのかわからない。そもそも子育ての仕方がわからない。という方へのヒントになるかと思います。

また本記事で第1章(全8章)の最後の記事になります。なかなか長かったですね~。

しかし、第1章①~④まで読んでくださった皆さんには、きっと今回の内容は理解しやすいのではと思います。この記事から初めて読むという方にもなるべくわかりやすいように書きましたので、読んでみてくださいね!

勇気づけとは?

タイトルに突然出てきた『勇気づけ』って何かしら?

突然『勇気づけ』なんて単語が出てきて、頭が「?」になりましたよね。

勇気づけとは、子育ての2種類の目標に向かって援助することです。

子育ての2種類の目標

行動面の目標

  • 子どもが、自立する
  • 子どもが、社会と調和して暮らせる

心理面の目標

  • 子どもが「私には能力がある」という信念を持つ
  • 子どもが「人々は私の仲間だ」という信念を持つ

子育ての2種類の目標とは、行動面の目標と心理面の目標の二つのことでした。それぞれの目標にはさらに二つずつの目標があります。この目標たちのつながりについてこれから説明します。

子どもの自立には、「自分に能力がある」と感じることが大事

大人になるということは、「自立」が必須ですよね。

この自立には「自分には能力がある」と感じていることが必要であるとパセージでは考えます。

子どもが「自分には能力がある」と感じられるようにするには、子どもへのかかわり方に工夫をする必要があります。この子どもへのかかわり方の工夫が「勇気づけ」となります。

言い方を変えると、「勇気づけ」のかかわりができればOKということです。

どんなかかわりをすればいいの?

超具体的な方法は後で説明します。ここでは、簡単に考え方を説明しますね。

子どもが、「自分に能力がある」と感じられるには、自分で問題を解決したという経験を重ねることが大切です。なので、親は手出しせずに子どもが自分でやってみるように援助してあげます。

頭でわかっていても、実際にやるとうまくいかないことってありますよね。だから子どもが実際にやってみてうまくいかないことを経験することが重要なのです。

しかし、子どもは、欠点ばかり指摘されたり、失敗をとがめられてばかりしていると、「自分は無能」「自信がない」と感じてしまいます。当然ですよね。すると、自立しようとしません。自立なんてできないって思っているかもしれません。

子どもが社会と調和して暮らすには?まず親を信じてもらおう

社会と調和するのに必要なことは、信頼です。人のことを信じていないとできません。信頼できない人と一緒に何かをしようとは思いませんよね。

人のことを信じるには、子どもが人生で最初に出会う人、つまり親を信じられないとできません。親を信じない子が他人を信じることは、なかなか難しいでしょう。

子どもに親のことを信じてもらうには、どうすればいいのかしら

それは親子関係が良いことです。

あら、普通のことね

そうなんです。

でも子どもからの信頼を失うのはそう難しいことではありません。気づかないうちに、子どもの欠点を探したり、叱ったり罰してばかりになっていませんか?私も仕事で子どもと関わるのですが、つい良かれと思って子どもの欠点を指摘して直すようにと働きかけてしまいます。

すると、親子関係は悪くなってしまいます。それが深刻になると、他の人にも広がってしまいます。そうなると社会と調和して暮らすのは難しくなってしまいます。

※ここはコラム的な内容ですので、急いでいる方は飛ばしてもらっても大丈夫です。

これは、私自身の経験ですが、私の母親は心に色々と抱えているものがあった人でした。

そのためか、自分の気に入らないことがあると、私を叱ったり罰したりしていました。叱られた内容は、今思えばとても理不尽なことでした。

しかし子どもの頃の私は「自分が悪いからいけないんだ」「自分の我慢が足りない」と思っていました。

そんな自分の中にある罪悪感を抱えながら大人になりました。たくさんの信頼できる友人や夫との出会いのおかけで、自分の親の言っていたことはおかしかったと思えるようになりました。その時気づいたのは、どこかで親を信じていなかったということです。「親は、いい子ちゃんの私しか必要としていなかったんだな」と。

そして、親を信じていないという影響は、知らぬ間に他の人に派生させてしまっていたことにも気づきました。

主に職場の同僚や夫です。決して関係が悪いわけではありません。しかし、本当に信じられる人たちを信じることができなくて、自分で一人で勝手に苦しい思いをしていました。

そのことで、同僚には結果的に迷惑をかけてしまい、夫には嫌な思いをさせてしまいました。反省です…

もちろん同僚や夫に迷惑をかけてしまったのは私の責任です。しかし、その背景にある「人を信じること」ができなかったことは、自分の育ちが大きく影響していると思っています。

社会と調和して暮らすのに必要なのは「みんな仲間なんだ」という心。

その土台は、「家族はみんな仲間」と思える安心できる住み心地の良いくつろげる家庭づくりです。少し例を出してみます。

例)学校から帰ってきた子どもが、友達とケンカしたことをお母さんに話しました。すると、お母さんはこう言いました。

またけんかしたの!?なんでしたの?やめようよ。みんなから嫌われちゃうよ

お母さん、少し感情的になっている様子です。こう言われると子どもはどう感じるでしょうか?「自分には人と仲良くする能力がない」「ぼくが悪いんじゃないのに。お母さんは、ぼくの仲間じゃないんだ」と思うかもしれません。

もう一例見てみましょう。

あら、そうだったの。元気がいいわね。最近ケンカが多い気がするけど、どうしたらいいかな?

こう言われると子どもはどうでしょうか?もしかしたらこの後に「何か嫌なことがあったらケンカじゃなくて、優しい言葉で伝える」「カッとなったら、その場を離れる」など、対応策を一緒に考えることができるかもしれません。

おそらく子どもは、「自分には、問題を解決する能力がある」「一緒に考えてくれるお母さんは仲間だ」と思う可能性が高いでしょう。

上の感情的になってしまった一つ目の例のように、勇気づけに反するかかわりを勇気くじきといいます。

でも、一つ目の例だって、子どものことを心配してるからこその言葉だと思うけど

そうですよね。気持ちはとってもわかります。ただ、勇気づけられたか、勇気をくじかれたかを決めるのは子どもです。

親が「子どものことを思って」「子どもを愛しているから」というように、よかれと思っていても、それは親の気持ちです。子どもの気持ちや感じ方は子どものもの。別物なのです。

勇気づけのまとめ

  • 勇気づけとは、子育ての2種類の目標の方向に子どもを援助すること
  • 子育ての2種類の目標とは、行動面の目標(自立する、社会と調和して暮らす)と心理面の目標(「自分には能力がある」「人々は私の仲間だ」という信念を持つ)の二つのこと
  • 自立には「自分には能力がある」という信念が大切
  • 社会と調和して暮らすには、「人々は私の仲間だ」という信念が大切
子育ての2種類の目標の図

 

2種類の目標の関係

勇気づけの具体的方法

ここからは、勇気づけの超具体的な方法についてです。

勇気づけのやり方は、今回を含めて全3回になります。今回は全3回のうちの1回目です。

なので、今回紹介したやり方だけが全てではありません。パセージの教科書に沿って投稿いくので、ぜひ今後の更新もご覧になってみてください。

適切な行動や側面を探そう

子どもは、いつでも適切な行動をしていると思って探してみてください。それが、困った行動の中でもです。不適切な行動の中にも、よく観察して考えれば適切な行動は必ずあります。適切な行動を見つけたらすかさず、正の注目をしてみてください。

不適切な行動の中から適切な行動を見つけて正の注目をする

例)子どもが自分でコップの水を飲もうとしてこぼしてしまいました。

自分で飲んでみようとチャレンジしたんだね。がんばったね。ぞうきんでこぼしたお水を一緒にふこう

長所に焦点をあてよう

子どもは、短所や欠点を指摘されて批判されると、勇気がくじかれてしまいます。

しかし、長所や才能に焦点をあてると、子どもを勇気づけられる場合があります。

アドラー心理学流子育て(パセージ)では、「~かもしれません」「~の場合があります」などの記載が時々あります。それは、子どもの受け取り方によって結果が変わってしまうからです。

上記の「子どもを勇気づけられる場合があります」の記述も正にそれで、勇気づけられたか、勇気がくじかれたか決めるのは子どもです。100%確実に勇気づけることはできません。

だからと言って、意味がないことは決してありません。勇気づけることを意識していくことで、勇気をくじくことを減らし、勇気づける精度を上げていくことが重要なのだと思います。

結果よりプロセスを重視する

がんばったけど、結果が良くなかったってことってありますよね。このようなときは、結果でなく、努力したという過程に焦点をあてて、勇気づけてみてください。

子どもの成長を認める

子どもは毎日成長しています。親が望むほどの成長でなくても、確実に成長しています。

1年前は5回しか跳べなかった縄跳びが、今は10回跳べるようになっていたら成長ですよね。

半年前に計算ができなかった子が、今ゆっくりでも足し算ができるようになっていたら成長うよね。

小さな成長でもいいのです。当たり前かと思う成長でもいいのです。そこに焦点を当てると、子どもを勇気づけることができます。

他の子どもと比較しない

子どもには個性があります。そして私を含めみなさん(親)は、きっとわが子が自分らしく生きていくことを援助したいと思っていませんか?

他の人と同じ人生を送っていたら、自分らしい人生とは言い難いですよね。

ということは、他の子と比べることは意味がないということですよね。

忘れないで「親子は仲間」

わが子がどんな子どもであっても、あなたはその子の親です。どこまでもわが子の味方でいてあげてください。

味方でいるということは、子どもとの温かい信頼関係を常に保っていられるように努力することが大切です。

子どもとの関係が良くないと、子どもを勇気づけることはできません。

まとめ

今回は勇気づけとその具体的な方法を学びました。

要点まとめ

勇気づけ=子育ての目標に向かって子どもを援助すること

勇気づけの具体的な方法

  • 適切な行動や適切な側面を探す
  • 長所に焦点をあてる
  • 結果よりプロセスを重視する
  • 子どもの成長を認める
  • 他の子どもと比較しない
  • 忘れないで「親子は仲間」

参考文献

  • 『Passage』,野田俊作,有限会社アドラーギルド(2005)
  • 『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』,清野雅子・岡山恵実,小学館(2018)