ぽこぶろぐ
アドラー心理学を学ぶママの子育て雑記ブログ
アドラー心理学

「課題の分離とは?課題の分離ができなかった親子の悲しい実体験」アドラー心理学流子育て【第3章】課題の分離③

ぽこです。アドラー心理学流子育て(パセージ)について一緒に学んでいきましょう!

今回は、「課題の分離」についてです。

親子共々「課題の分離」ができていなかったがゆえに、親とほぼ絶縁という道に進むことになった私が、実体験も交えて解説します。

「生きる」ということは、様々な問題(課題)に直面して、それを解決していくことでもあります。

親となると子どものことがいろいろと心配になりますよね。

勉強ができるようになるかしら…
友達はできるかな…
将来立派な大人になれるかしら…

気持ちはわかります!子どものために親ができることはしてあげたくなりますよね。

またこんなことはありませんか?

自分が叶えられなかった夢をかなえてほしい
将来は地元で就職、結婚してほしい

子どもにいろいろなことを期待したくなってしまいますよね。

しかし、ちょっと待って!!

あなたが「子どものために」と思ってしている行動は、本当にあなたがすべき行動でしょうか?

あなたが「自分ができなかったから」と思って、子どもにしてもらっている行動は、本当に子どもがすべき行動でしょうか?

残念ですが、もしかしたら、あなたの行動が、子どもの成長のチャンスを奪っているかもしれません。

また、「子どものために」の行動が、あなたの気持ちの押し付けになっているのかもしれません。

子どもの成長のチャンスを奪っているかもしれないの!?そんなの嫌!どうすればいいの!?

それは、親と子の課題を分けて考えることです。

この記事では、

  • 親と子の課題の分け方

について解説します。

この課題の分離ができるようになると、

  • 親が行動すべき問題かどうか、判断することができるようになる
  • 子どもが自立の力をつけるきっかけを奪わなくなる
  • 親が子どもの課題を肩代わりしない、させないことで、良好な親子関係につながりやすくなる

では、次から詳しい解説です。

これは誰の課題か?課題の分離のしかた

どうやって誰の課題か判断すればいいの?

これは大変シンプルです。

「直面した問題の結末が誰に降りかかるか」を考えます。

より具体的に解説しますね。

子どもの課題

子どもの課題とは、結末が子どもに降りかかり、他の人にはあまり降りかからない問題です。

もっと具体的に教えて?

例えば子どもの学校の宿題は誰の課題でしょう?

宿題をしていかなかったときに困る、先生に叱られるなどの結末を迎えるのは誰ですか?

それは、子どもね!

そうです!親は子どもが宿題を忘れていっても困りませんよね。

課題を分けることができたらどうしたらいいの?

子どもの課題は、原則子ども自身に解決してもらいましょう!

自分の課題を自分で解決できることが「自立」ですよね。

親が肩代わりしてしまったら、「自立」の力は育ちませんよね。

親の課題

結末が親に降りかかり、他の人にはあまり降りかからない問題が「親の課題」となります。

具体的には?

例えば、夫婦関係や近所付き合い、また子どもとの付き合い方も親の課題と言えます。

親が子どものことを心配するのは誰の課題になるの?

子どもの課題と関連した親の課題というものはあります。

例えば、親は子どもの学業のこと、友達のことなどが気になりますよね。ではその心は?

よい成績を取ってほしい
友達と仲良くしてほしい

というようなものではないですか?これは親の期待です。

子どもの課題に対する親の期待は、親の課題です。

なので、親が一人で解決しなければならないことなのです。親にも自立が必要です。

期待するなと言っているわけではありません。親自身の中でしっかりと「これは自分の子への期待だ」と自覚し、「子への期待は親の課題だから、親が解決すべきである」ということをわかって行動していればOKです。

最近、子どもが大きな音で音楽を聞くから、うるさくて困っているの。これは誰の課題になるのかしら?

子どもの行為の結果、親が迷惑を感じている場合ですね。

これは、行為の結果が、「うるさくて困っている」と親に降りかかっています。

なので、親の課題です。なので、親一人で解決することができます。

え?どうやって?

うるさいと感じたら、静かな他の部屋へ行くこともできますよね。

課題の分離を学んだことで湧き上がってくるだろう疑問

ここまで読んでくださったみなさんには、もしかしたら次のような疑問が湧いたかもしれません。

子どもが一人で解決できない問題に直面した時はどうすればいいの?
子どもに協力してもらわないと解決できない問題に直面した時はどうすればいいの?

これは困りますよね!

こういう時は、親子の「共同の課題」にすることができます。

その方法は4章で詳しく解説しますので、記事の更新をお待ちいただけると幸いです。

課題の分離に関連したおすすめ動画

ここで、アドラー心理学ではないのですが、自力でその域に達しているリベラルアーツ大学の両学長さんのyoutube動画を紹介します。

とてもわかりやすくお話しされているので、とてもおすすめです!

両学長 原因自分論で考える【人生論】

課題の分離ができなかった親子の悲しい体験

ここで私の実体験を書きたいと思います。

なぜわざわざここに書くかというと、

  • 課題の分離の重要性がよくわかる例となるだろうから
  • 私と同じ辛い思いをする親子が減ってほしい
  • 私と似たような苦しみを抱えている人へ、解決の選択肢の一つとなればうれしい

という思いからです。

私の実体験を基に、誰の課題かなどの自己分析をしています。私もアドラー心理学はまだまだ初心者なので、もしかしたら間違えがあるかもしれません。ご了承ください。

また、少しショッキングな内容もあるかもしれません。苦手な方はとばしていただいて構いません。

子どもの課題を肩代わりする母

今思えば、母は私たち子どもの課題をたくさん肩代わりしていたと思います。

その一番大きな課題はお金。

私たち子どもはどのくらい実家にお金があるのか知らなかったのですが、裕福でないことはわかっていました。

しかし、母は当時「やりたいことを我慢せずにやりなさい」と言ってくれたため、私たち子どもはそれぞれ行きたい学校へ進学させてもらいました。

母は、寝る間を惜しんで仕事をし、学費を稼いでくれました。

もちろん感謝しています。

誰の課題か確認

学校に行くこと→子どもの課題

  • 学費がなくて学校に行けなかったという結末は子どもに降りかかるから
  • 親に「お金がない」と言われて学費を出すことを断られたら、「学校にいけない」「学費を自分で稼がなければならない」などの結末は子どもに降りかかるから

私たち子どもが、学校生活を送り、卒業、就職していく中、母は恩返しを期待していました。

私は母にこんなことを言われました。

「二世帯住宅を建てて、孫をお母さんに育てさせてよ」

正直寒気がしました。(寒気がしてしまうほどの母の言動が過去からずっと積み重なっていたのです)

母は、

  • ぼろぼろになってきていた家を建て替えること
  • 私が婿を連れてくる、もしくはシングルマザーとして実家で暮らすこと
  • 孫を母に預けること

を恩返しとして期待していたと思われました。

いやいや、そこまで考えすぎじゃないの?

と思われるかもしれませんが、子どものころから幾度となく言われ続けてきた言葉を思い返すとおそらく間違えないと思います。

誰の課題か確認
  1. 「二世帯住宅を建ててほしい」という期待→親の課題
  2. 「孫を育てさせてほしい」という期待→親の課題
  3. どこで誰と住むか→子ども(私)の課題
  4. 自分の子どもを育てる→子ども(私)の課題

親の課題を肩代わりしていた子ども

私は子どものころから、母の不幸話を聞き続けてきました。一部ですが、以下のような内容です。

  • 夫婦関係について
  • 自分の母親(私の祖母)から自分がいかに大切にされてこなかったか
  • お金の話
  • 友だちがいない
  • 「お母さんの人生何もない」

また、自分が私たち子どもをいかに苦労して育てているか、延々と聞かされ続けていました。

今考えれば、全て母の課題ですよね。

しかし、当時子どもの私は、「私がいなくなったらお母さんは楽になるのかな」と何度か考えてしまいました。

このような環境で育ってきた私は、「母の辛さを何とかしてあげなくちゃ!」と子どものころから思っていました。

そして、母は自分の課題の解決を、私に期待するようになりました。

私はそれがとても重たくなってしまいました。

母から、「私の人生を幸せにしてくれ!」と言われているように感じるようになりました。

私は、母の期待に自分なりに応えていきました。ごく一部ですが、例えば以下のようなことをしてきました。

  • 母の話を聞き続け、励まし続ける
  • 母に同調して父を阻害する
  • 常に母の機嫌を観察し、母の機嫌が悪くならないように行動する
  • 自分の楽しかった思い出の嫌なところをがんばって見つけて話す
  • 「お母さんの人生何もない」と言われるたびにどこかへ出かけに連れていく
  • 誕生日など、イベントがあると必ずプレゼントをあげる

しかし、母は満足しませんでした。

私は次第に疲弊しました。

ある日、母とトラブルになり、人生で初めて過呼吸になりました。

私は、自分の人生を自由に生きたいと思うようになりました。

現在の私と母

現在、私は自分の家庭を持ち、地元を離れて暮らしています。

母とは絶縁状態です。

絶縁のきっかけは結婚でした。

母は、私が結婚することで、母の期待(地元に残る、孫を預けるなど)を応えないことがわかると激怒しました。

何度も話し合いましたが、破綻。

私もあまりの母の言い分に、子どものころから押さえてきた怒りが爆発してしまいました。

夫が私の状況を理解してくれたため、母との関係はそのままで結婚しました。

今は母の機嫌に左右されることなく、穏やかで幸せな日々を過ごしています。

一つご理解いただきたいことがあります。

私は母に感謝しています。

ただ、母の期待に応える人生ではなく、自分の人生を生きたくて今の生活をしています。

反面教師になってしまいますが、きっと母も私もそれぞれの課題を知り、自分で自分の課題に取り組んだり、相手の課題を手放したり、時には話し合って共同の課題にすることができていたら、こんな悲しいことにはならなかったかもしれません。

ここで一番言いたかったことは、課題の分離の重要性です。

自分の問題を自分で取り組み、親子共々精神的に自立することで、良好な親子関係を築ける可能性が高くなる、とこの体験から学びました。

まとめ

本記事では、「課題の分離」について解説しました。

参考文献

  • 『Passage』,野田俊作,有限会社アドラーギルド(2005)
  • 『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』,清野雅子・岡山恵実,小学館(2018)