ぽこぶろぐ
アドラー心理学を学ぶママの子育て雑記ブログ
アドラー心理学

課題の分離ができない親子の厳しい現実!子どもの課題に介入する5つの弊害【アドラー式子育て講座(第3章)課題の分離④】

ぽこです。

今回もアドラー心理学に基づく子育て法(パセージ)について学んでいきましょう!

本記事では、子どもが解決すべき課題に親が介入すると起こりうる5つの弊害について解説します。

子どもの課題を肩代わりしすぎてしまった私の親の実例も紹介します。

子どもが問題にぶち当たったとき、こんな態度を示すことはありませんか?

  • 自信がない
  • すぐ親を頼る
  • 本当は助けてほしそうなのに、頼ってこない
  • 失敗を人のせいにする
自信をもって自分で問題を解決してほしいわ

と思いますよね。

しかし、もしかしたら私たち親が、そのような子どもにさせているのかもしれません。

え!そうなの!?

慌てないで大丈夫ですよ。

親が子どもの課題に口を出す弊害を理解し、子どもに課題の解決を任せれば、自分自身の力で課題の解決ができる子に近づくでしょう。

この記事では、

  • 親が子どもの課題に介入することで起こりうる5つの弊害
  • 子どもの課題の肩代わりをしてしまった私の親と、肩代わりされた子(私のきょうだい)の実例

を紹介します。

しっかりと理解して、子どもに課題の解決を任せられる親になれるよう、一緒に頑張りましょう!

課題の分離とは

5つの弊害を説明する前に、課題の分離について簡単に説明しておきます。

人生、生きていれば常に大小さまざまな問題(課題)とぶち当たりますよね。例えば、

  • 今日はどんな服を着ようか。
  • 今お付き合いしている人と結婚しようかどうか。

などなど課題は無数にあります。

この課題が誰の課題かを考えることを、課題の分離と言います。

課題の分離のしかたは、「問題の結末が誰に降りかかるか」を考えることで、誰の課題か判断することができます

親が子どもの課題に介入すると起こりうる5つの弊害

子どもから頼まれもしないのに、親が子どもの課題に介入すると、以下のような弊害か起こるかもしれません。

子どもが自信を失う

親が子どもの課題を頼まれもしないのに手伝うことで

パパとママが手伝ってくれなかったら、解決できなかったかも

と思うかもしれません。

「一人では解決できなかったかも」

という体験が繰り返されると、

僕には、一人で問題を解決する能力がないんだ

と思い込んでしまい、自信を失ってしまうかもしれません。

これでは子どもは自立することはできないでしょう。

依存的になる

親が子どもの課題を頼まれもしないのに手伝うことで、こう思うかもしれません。

なーんだ。自分で考えなくても、ママが代わりに考えて、僕の課題を解決してくれるじゃん!

こうなると子どもは問題にぶち当たったとき、

こんなのできないよ~!パパ、ママ代わりにやって~!

と依存的になるかもしれません。

反抗的になる

積極的なタイプの子は、

自分でできるから余計なことはしないで!

と感じて、反抗的になるかもしれません。

そうなると、本当に他の人の助けが必要な時でも、むきになって一人で課題を解決しようとうかもしれません。そして、かえって失敗してしまうこともあるかもしれません。

失敗を人のせいにするようになる

課題を解決できなかったときに

パパ、ママが手を出すからうまくいかなかったんだ!

とか

手伝ってくれなかったからうまくいかなかったんだ!

と人のせいにして、責任を自分でとろうとしなくなるかもしれません。

親が忙しくなる

不必要な手伝いをしていると、親は忙しくなってしまいますよね。

子どもの課題を肩代わりした親、された子どもの実例

実例をあげる理由

今回の実例は、前回に引き続き、人に話すにはだいぶお恥ずかしい内容です。

しかし、それでも実例を挙げる理由は

  1. 課題の肩代わりの弊害の重さを理解していただくのに役立つだろうから
  2. 私自身が、自分の身の振り方の自己分析や反省をしたいから

の2点です。②の方は、私の自己都合となってしまいすみません。

しかし、みなさんが人の自己分析や反省を読むことで、今度は自身の自己分析の参考になるかもしれないと思って、書かせていただくことにしました。お付き合いいただけると嬉しいです。

なお、一応プライバシー保護の観点で、話の本筋に影響しない程度に、人物設定や内容を少しいじりましたので、ご容赦ください。

実例

これは、私の親ときょうだいの話です。

きょうだいの名前はマコト(仮名)です。

親元を離れて働いていて、会社員です。

会社の給料体系は基本給+歩合制となっており、マコトは歩合が全く取れず、基本給のみで生活しています。決して多くはない基本給ですが、倹約すれば生活していけるほどの手取りです。

しかし、マコトは手取りに対して無駄遣いがとても多い生活をしていました。例えば

  • スポーツジムに通う
  • 好きなグッズを買いまくる
  • レンタルウォーターサーバーを契約する
  • お金がないときは、キャッシングやリボ払い
  • 新車を買う

私はこのことをマコトから聞いたとき、どうしてこんな買い物ができるのか正直かなり驚きました。

もちろんこんな生活をしていると、お金は足りなくなります。

すると、マコトは親へ電話をかけ、「今、お金がなくて生活が苦しいんだよね」と話します。

「お金を貸してほしい」とは言いません。

それでも母は、数日中にお金をマコトの口座に振り込んでいました。

かなりの金額を援助していたようで、車の保険代や車検代も親が出していました。

その後マコトは、クレジットカードやカーローンの借金がかさんでしまい、結局債務整理をうことになりました。

借金がかさみ、ようやく自分でもやばいと思い始めたマコトは、私に相談するようになってきました。

そのころマコトは、親への返済も滞ったり、その他の親とのトラブルがあったりで、親と連絡を取りにくい状況にいました。

私は、お金は貸せないけど、話なら聞くということで、相談に乗ることにしました。

その中でマコトが口にしていたことに驚いてしまったことがありました。

車は処分したくない

車がなくても生活していけるのにも関わらずです。気に入っているから処分したくないと話していました。

お金が足りないのは、会社の給料が安いせい

他にも「会社が自分の実力を発揮できるようにしてくれない」とも言っていました。

また正直ブラックな会社だったので転職も少しは考えていたそうなのですが、「自信がない」とのことでした。

そんなのわからないよ!(怒)

私が節約のためのアドバイスをした際、こう言われてキレられました。

少しスマホで検索して読めばわかることだったのですが、私に1から10まで教えてほしかったようです。

分析:マコトが背負った弊害

私は、マコトと関わる中で、アドラー心理学で学んだことを照らし合わせて、マコトが背負った弊害は何だったのか考えました。

ちなみに、ここで親との関わりはごく一部しか書いていませんが、子どものころから見てきた親とマコトの関わりも考慮に入れています。

自信を失っている
  • 転職できる自信がないというのは、まさに「自信を失っている」に当てはまると思われる。
依存的
  • 親から金銭的な援助をしてもらい、自分で節約するなどの努力をしてこなかった。
  • わからないことは、自分でわかるように努力するのではなく、キレてでもきょうだい(私)に教えてもらおうとする。
失敗を人のせいにする
  • お金が足りないのは会社のせい
  • されたアドバイスがわからないと、相手のせい

マコトの背負った弊害は、「自信を失っている」「依存的」「失敗を人のせいにする」の3つであると考えました。

経済的、精神的自立の大切さをとてもよく感じました。

 

もちろん、親の育て方だけが、今のマコトを作り上げたとは思っていません。

しかし、親の課題の肩代わりの弊害は確実に受けていると思います。

なぜなら、私自身が気づかぬうちにマコトの課題の肩代わりをしてしまっていたからです。

今回の件の中で夫に指摘されて気づきました。

私がマコトと接するとき、いつも頭に思い浮かんでいるのは「親」でした。

「親ならマコトにこういうだろう」と自然と考えていたのです。

マコトの課題の肩代わりに気づいた私は、マコトの課題を手放し、必要以上の介入をやめました。

つまり、モデルとなった親は、マコトの課題の肩代わりをしょっちゅうしていただろうと思われたのです。

ちなみに、その後、私が介入をやめたおかげもあったのか、マコトは自ら法テラスに行き、そこで弁護士さんと話して、債務整理をすることや車を手放す決心を固めてくることができました。

私はマコトと話していて、マコトは「自分の課題を自分のものととらえられていない」と感じていました。なので、マコトが自らの課題を解決する行動を取ることができて、本当に良かったと思います。

そして、自分の課題を自分で解決する経験の重要性を強く感じました

課題の解決を子どもに任せると出てくる疑問

解説した5つの弊害が起こらないようにするには、子どもが自身で課題に取り組むことが必要です。

しかし、私はパセージで学ぶ中で、2つの疑問が湧きあがりました。

参考になる疑問だと思いますので紹介します。

子どもに課題の解決を任せて失敗したらどうするの?

A:勇気づけをしてください。失敗こそ勇気づけのチャンスです!

さっきは、「子どもに頼まれていないのに」介入するのは良くないって言っていたわよね。じゃあ、子どもに解決の助けを頼まれたらどうするの?

A:共同の課題にして手伝ってあげてください。共同の課題については、もう少し後の記事で書きます!

まとめ

今回は、親が子どもの課題に介入すると起こりうる5つの弊害について解説しました。

まとめ

5つの弊害

  1. 自信を失う
  2. 依存的になる
  3. 反抗的になる
  4. 失敗を人のせいにするようになる
  5. 親が忙しくなる

【対応策】

  • 子どもの課題は、子どもが自ら解決します。親は介入しない。
  • 子どもに頼まれたら課題の解決を手伝おう。
  • 子どもが課題の解決に失敗したら勇気づけをしよう。

参考文献

  • 『Passage』,野田俊作,有限会社アドラーギルド(2005)
  • 『3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」』,清野雅子・岡山恵実,小学館(2018)